子どもが好きな給食のカレーライスのレシピが知りたい。
自宅で簡単に作る方法やコツはあるの?
そんなあなたに普段、保育園で給食を作っている栄養士の私が、給食のカレーライスのレシピについてご紹介します。
とっても簡単に家でも作れるレシピですよ。
作り方のコツは玉ねぎをしっかり炒めること、ルーを予め用意しておくこと、隠し味に牛乳を入れることです。
子どもはもちろん、大人も食べて美味しいカレーライスのレシピとなっています。
ご興味ある方は作っていただけたら嬉しいです。
【給食レシピ】簡単カレーライスの材料
保育園で実際に使っているレシピをご紹介しますね。
まず材料はこちらです。
材料(子ども1人分 単位はgです)
- 玉ねぎ:25
- 人参:15
- じゃがいも:35
- 鶏肉:20(豚肉でもOK)
- にんにく・しょうが:少々0,2g)
- 出汁(しいたけ出汁0,3と 昆布0,1)
- カレー粉0,3
- トマト缶:4(カットトマト缶でOK)
- ケチャップ:1
- 中濃ソース:0,5
- 醤油:0,7
- 食塩:0,7
- カレールー(サラダ油5と薄力粉5)
- 牛乳:25
分量は子ども(幼児:3~5歳児)一人分の分量を想定しています。
大人は2倍くらい食べられてしまうと思うので、ご家庭の人数に合わせて計算されてみてくださいね。
材料を見て、全部用意できないよ!と思った方、今からアレンジをお伝えしますので、ご安心ください。
・にんにく、しょうが
市販のチューブタイプのものでも大丈夫です。にんにくは入れた方が美味しいですが、生姜はなければ料理酒でも大丈夫です。それもなければ、入れなくても構いません。
・出汁(しいたけと昆布だし)
天然のものを使っていますが、しいたけ出汁はなかなか使ってるご家庭が少ないかもしれません。かつお出汁にしても良いですよ。顆粒の出汁でも、構いません。
市販のものですと「鶏ガラスープの素」が一番、このレシピに近い給食の味になります。
鶏ガラスープの素を使う場合は分量は0,3gです。
(塩気があるため、ガラスープの素を使う場合は材料の食塩も0,7ℊ→0,5gにしてくださいね。)
市販のコンソメでも作れます。分量はガラスープの素と同じです。
野菜に関しては、どんな野菜も合うレシピですので、お好みで好きなお野菜を使ってくださいね。
保育園では夏はズッキーニやナスなどの夏野菜、秋はきのこ、冬はレンコンやゴボウなどの根菜類を入れてアレンジしていますよ。
【給食レシピ】簡単カレーライスの作り方を保育園栄養士が紹介
作り方について手順をご紹介します。
食べやすい大きさに野菜を切ります。
人参はいちょう、玉ねぎは薄切り、じゃがいもは半月に切ります。
にんにくはみじん切り、生姜はすりおろしです。(にんにはすりおろしても良いですよ)
鍋に油をひき、具材を炒めます。玉ねぎ→人参→トマト缶→じゃがいも→肉の順番です。
まずは玉ねぎをきつね色になるまで炒めます。次に人参、そして、そこにトマト缶も入れて炒めます。
よく炒めたら、じゃがいもをいれます。
そして豚肉も炒めます。この時、すりおろした生姜汁を肉にかけ、にんにくも入れてさっと炒めます。
にんにくの良い香りがしたら、次のステップ3に進みます。
鍋にひたひたに水をはります。この時に、出汁を入れてくださいね。出汁で野菜を煮るイメージです。
人参・じゃがいもがやわらかくなるまで15分~20分くらい中火で煮ます。
じゃがいもは調味料を入れた後はなかなか柔らかくなりません。
この段階で食べられるくらいまでしっかり煮ます。
鍋で煮ている間に、ルーを作っておきましょう。
ボールを用意し、そこに分量のサラダ油と小麦粉を1:1の割合で入れ、軽く混ぜておきます。
具材がやわらかくなったら、調味料を入れます。
そしてここで隠し味牛乳の登場です。
冷蔵庫から出したばかりの冷たい牛乳を入れると、鍋の中の温度が急に下がります。
温め直しですが、牛乳は分離してしまうので、長時間加熱しません。
鍋をぐつぐつさせるのではなく、ある程度温まったら次のステップ6仕上げの段階に進みます。
(カレーライスを作る前に牛乳を冷蔵庫から出しておくのも良いですね)
一旦火を止め、先ほどボールに作ったルーを半分くらい入れます。
火をかけ、鍋底からよくかき混ぜて加熱します。
とろみ加減はお好みなので、残りのルーは様子を見ながら入れてくださいね。
ルーを入れると焦げ付きやすきなるので、鍋底からしっかり混ぜると良いです。
ふつふつと湧いて、ルーの小麦粉に火が入ったら完成です!
簡単に美味しく作るには?【給食カレーライス】の作り方のコツ
簡単で美味しくできる、作り方のコツを3つお伝えしますね。
- 玉ねぎをしっかり炒めること(最初に玉ねぎをきつね色になるまでしっかり炒めることで美味しくなります。)
- ルーを予め作っておくこと(混ぜるだけの簡単ルーです。事前にボールに作っておくと簡単に作れますよ。)
- 隠し味に少し牛乳を入れること(牛乳を少し入れるとまろやかでお子さんも食べやすくなります。)
玉ねぎは、いろいろ試した結果、最初にしっかり炒めるのが一番美味しいと気づきました。
トマト缶も入るレシピなので、炒めると、酸味が飛んで食べやすくなります。
ルーは作るのこんな簡単なの?と思って頂けたんじゃないかな~と思います。
私は、以前はフライパンで、小麦粉を炒めてルーを作っていたのですが、混ぜるだけでも、出来上がりの味がほとんど変わらないので、今はこのやり方をとっています。
サラダ油をバターに変えても良いですよ。
実はこのルーは作り方さえ知っていればいろんなものに応用がききます。
シチューのとろみやハヤシライスのとろみにも使えますよ。
最後の牛乳についてですが、結論、牛乳は入れた方が子どもが食べやすくなります。
保育園では隠し味に牛乳を入れたことで入れる前より、給食の喫食率が上がりました。
お好みで入れてみてくださいね。ただ、気を付けたいのはたくさん入れすぎると白っぽい色のカレーになってしまいます。
白っぽくなりすぎたら、カレーシチューにアレンジしちゃうのもありですよ。
保育園ではカレーはもちろん、カレーシチューも食べやすくて子どもたちに大人気です。
まとめると簡単に美味しく作るコツは
- 玉ねぎをしっかり炒めること
- ルーを予め作っておくこと
- 隠し味に少し牛乳を入れること
です。
おわりに
給食の簡単カレーライスのレシピと作り方コツについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか。保育園のカレーのレシピは何かくせになる魅力があるようです。
子どもたちが好きなメニューですが、よく職場の保育士さんからも「保育園のカレー大好き。カレー食べたい。レシピ教えて~。」
と言われます。
保育園ではこのレシピを基本に、季節に合わせた野菜を入れてアレンジしています。
大人も美味しい味付けになっていますので、参考になれば嬉しいです。