栄養士として保育園に就職したい。
これから園の見学に行くけれど、どういったところを見たら良いの?
そんなあなたに、保育園での就活経験者の私が、園見学の際の視るべきポイントについてお伝えします。
私は、保育園栄養士となり8年目になりますが、改めて就職前の保育園見学は大事だな~と思っています。
施設設備、調理人数、働いている方の表情など見学の際に見ておいた方が良い大事なを5つに絞りました。
就活中の方の参考になれば嬉しいです。
【栄養士の就職】保育園で働きたい方へ。園見学で視るべき5つの項目
見学ポイント①調理設備は整っているかどうか?
当たり前ですが、見学の際もし給食室をのぞけるなら、しっかり見た方が良いです。
(衛生上、中に入ることはできないと思いますが、近くまで見せてもらえるはずですよ。)
調理設備が整っているかどうかによって、働きやすさが変わってくるからです。
私は、ほぼ全く見ずに就活し、入ってからショックを受けました。
え!子ども60人いて食洗器ないの?施設が古くてなかったのです、うちの園…。
食洗器があるとないとでも大分違いますよね?オーブンも家庭用と業務用ではできることが違います。
調理設備が整っているかどうかは見た方が良いです。
最近の新しい園はIHを導入している調理室もあり、火を全く使わない園もあるそうですよ。
私は、ガス台の掃除が大変でも火を使って調理したいな~と思ってしまうのですが、全てIHだと掃除が楽だそうです。
園見学に行かれた際は、調理設備をよくみて、実際働く様子をイメージしてみてくださいね。
見学ポイント➁働く人の表情に笑顔があるかどうか観察する!
働いている人の表情に笑顔があるかどうかも観察すべき項目の一つです。
調理室は狭いので、働く仲間が重要だからです。毎日通うならやっぱり笑顔のある穏やかな現場が良いですよね。
私は栄養士として保育園の転職活動をしたことがあるのですが、働く人の様子は園によって様々でした。
見学をした際、挨拶や笑顔がない現場もありましたよ。
午前中の忙しい時間帯の見学ではあったのですが、よっぽど忙しいか、あまり調理室内の雰囲気がよくないんだろうなーと感じてしまいました。
逆に、笑顔で感じの良い挨拶をしてくださった方がいた園は、働かれているみなさん表情が素敵でしたよ。
子どもたちも生き生きとして楽しそうに遊んでいました。
実際に見学してみると働く人の表情や挨拶の仕方でいろいろ分かると思うので、笑顔があるかどうかよく観察してみてくださいね。
見学ポイント③調理員の人数をみる!
調理員の人数はみておきましょう。
調理員の人数によって、栄養士は毎日の事務仕事の時間がどれだけとれるか大きく変わってくるからです。
具体的には30人の給食作りで調理員2人、100人だと調理員4人は必要です。
見学に行かれる前に事前に子どもが何人いるか把握し、実際に調理は何人で給食を作っているのか見てみましょう。
もし、分からなければ、担当者に『普段は何人体制で作っていますか?』などと聞いてみてくださいね。
そしてなるべく多くの人数を採用してる園を選ばれると良いと思います。
なぜなら『うちは多めに4人配置です』と言われたとしても、実際は、職員のお休みが入ったりすので、言われた数より1人少ないと思っていた方が良いからです。
あまりに最初から少ない人数で業務を行っている園は避けましょう。一人の負担が大きく大変です。
パートさんや調理士さんを含め、見学に行かれたその日に、何人調理室にいるか見てみてくださいね。
見学ポイント④働いている人の年齢層を見ておく!
働いている園の年齢層をみておきましょう!なぜなら、それによって働きやすさがわかるからです。
これは私が実際に働いて気づいたことなのですが、居心地が良い職場ってなかなか皆やめないですよね?
そうなると当然、働いている方の年齢層が高くなります。
栄養士はそもそもの採用人数が一園あたり少ないです。
なので、ベテラン層ばかりの園では、あなたがずっと後輩というリスクがあります。
(忘年会の幹事何回やったけ?よく考えたら毎年やってない?というのは長年後輩だった私に起こった現象です。)
ただ、ベテラン層と一緒に働けると教えて頂くことが多く、学ぶ機会をたくさん頂けますよ。
私は尊敬する先輩がいて良かったな~と心から思います。
逆に、20代の若手職員ばかりの職場は活気があふれて楽しそうですね。ただ、この場合離職率が高いことが多いです。
ある程度経験したら、満足してしまうのだと思います。
研修などを受けない限り学ぶ機会が少なく、主体的に動かないと成長しにくい環境かもしれません。
なので、私の個人的なおすすめはベテラン層と若手職員がバランスよくいる園を選ぶと良いんじゃないかな~と思います。
考え方は人それぞれですので、どういった園があなたに合うのか、じっくり考えてみてくださいね。
まずは保育園見学に行かれた際は、調理スタッフの年齢層層を見てみることがおすすめですよ。
見学ポイント⑤園の理念を理解しておく!
園の理念への理解って働く上で必要なの?
断言します。必要です。私は、働くまでは園の方針や理念によってこんなにも業務内容が違うと思っていませんでした。
園の経営方針や保育理念は保育士だけでなく栄養士にもかかわってきます。
例えば、栄養士でも保育室に積極的に入る園と、衛生面を考えて全く子どもと関わらない(見るだけ)の園では、働き方が変わってきますよね?
他にも、一斉保育をしている園は、給食時間が一緒です。みんな同じ時間に集まって食べるので、給食提供は楽です。
私が勤めている園は、子どもの主体性を尊重した保育理念のため、食べる時間がばらばらです。
ランチタイムとしてある程度の時間を設けていますが、子どもの食べたいタイミングで食べていきます。
たくさん遊んで、遊びにめどがついたらランチルームにやってくるのです。
この方法を導入したのは数年前からなのですが、私個人としてはランチタイムに大賛成でした。
ただ実際は、給食を食べにランチルームに次から次へと子どもたちがやってくるので大変です。
もし、見学に行かれた時間帯がお昼どきでしたら、給食の提供方法でも園の方針がわかり発見があると思います。
こんな感じで、園の理念や方針によって違います。
料理や献立を作りたいから、たっぷり保育室に入るのはちょっと…という方は、事前に確認しておくことをおすすめします。
栄養士がどこまで保育現場に入っているか、もし実際に見れたら見る。
もしくは園の理念はHPなどで調べておいて、見学の際に聞いてみた方が良いと思いますよ。
いざ就職して、合わなかった!!を避けるために、よく見て自分に合った園を選ばれてくださいね。
まとめ
栄養士として保育園に就職したい方に向けて、園見学の際のポイントを5つに絞りました。
- 調理設備は整っているかどうか?
- 働く人の表情は笑顔があるかどうか観察する
- 調理員の配置人数をみておく!
- 働いている人の年齢層を見ておく
- 園の理念を理解しておく
の5つになります。実際に園見学に行かれた際のお役に立てれば嬉しいです。
あなたにあった良い保育園に出会えることを願っています。