アイスクリームフィーバーの感想|千原徹也監督が込めた意図を考察!

アイスクリームフィーバーを観た人の感想が知りたい。

そんなあなたに私が観た感想をお伝えします。

人が持つ繊細さと優しさを描いたストーリーで良い映画でした。

映画全体がとてもおしれでスパイスが効いていた上に、ストーリーもすごくよかったです。

私はもう一度観たい映画の一つになりましたよ〜。

今回、どんな意図で映画を撮られたのか、千原徹也監督が込めた意図も考察してみました。

ご興味ある方は読んでいただけたら嬉しいです。

目次

アイスクリームフィーバーの感想

アイスクリームフィーバーの感想は、人が持つ繊細さと優しさを描いたストーリーで良い映画でした。

美術や音楽から作られるおしゃれな世界観もスパイスが効いていて、素敵でしたよ〜。

私にとってアイスクリームフフィーバーはもう一度観たいと思う映画の一つになりました。

私が観ていてこの映画がよかったと思う点を3つお伝えしますね。

個性的な登場人物たちが抱える繊細さ。人をつなぐ優しいストーリーがよかった。

 一つ目は、個性的な登場人物たちが繊細さ。彼女たちを優しさで繋いでいるストーリーがよかったです。

個性的なキャラクターがそれぞれ抱える「生きづらさ」を丁寧にすくい取って表現していたからです。

アイスクリームフィーバーには、4人の個性あふれる女性たちが登場します。

4人ともが仕事や過去の恋愛、生き方などに行き詰まりを感じている状況です。

彼女たちが抱える生きづらさは、共感できる部分が多かったです。

映画の中ではそんな個性的でありながらも、繊細な女性たちが、本人たちも気づかないうちに繋がっていきます。

人をつなぐ優しいストーリーが良く、この映画はどんな生き方も肯定してくれるような前向きさがありましたよ。

個性的で繊細な登場人物たちが繋がっていく人と人の優しさを描いたストリーがよかったです。

二つの異なる創られる世界観がよかった

アイスクリームフィーバーの良さは異なる二つの世界観で創られているところがよかったです。

観ているときの視点が変わることで、いろんな角度から映画をより楽しめるからです。

二つの世界観は次の二つです。

一つは吉岡里帆さん演じるアイスクリームの店員さん、菜摘のストーリー。

二つ目は松本まりかさん演じる会社員、優ちゃんのストーリー。

菜摘のストーリーはどこか掴みどころのない不思議な世界。

一方で、優ちゃんは現代社会を生きる現実的な世界観。

二つの世界観の話が同時に進んでいく展開の面白さがありました。

そして二つの世界は並行したまま、登場人物たちの気づかないところで融合しています。

アイスクリームフィーバーの良さは異なる二つの世界観で創られているところがよかったです。

美術・音楽・ファッション全てがおしゃれで良かった

アイスクリームフィーバーは、美術・音楽・ファッション全てがおしゃれでした。

90年代のカルチャーと、現代のカルチャーが融合しているような新しさを感じたからです。

カラフルな世界観に「おしゃれすぎる!」と観ていてすごくワクワクした刺激をもらいました。

具体的に私が好きだったのは、アイスクリーム屋の内装。かわいすぎました〜。

そして、サントラの効果も絶妙でしたよ〜。

音楽が突然切れる場面があったり、音楽が作品のスパイスになっていました。

吉澤嘉代子さんの「氷菓子」の主題歌も魅力的でした〜。

全体的にセンスがに溢れ、おしゃれな映画で、刺激をもらいに私はまた観に行きたくなりました。

千原徹也監督が込めた意図を考察!

千原徹也監督が込めた意図を考察してみます。

私が思う、監督が作品に込めた意図は・・・。

言葉にできないことを、言葉以外の表現方法で形にすることで、唯一無二の世界観を作りたかった。

登場人物たちそれぞれが、自分自身の生き方に気づくことで、見えてくる。人と人との優しい繋がりを描きたかった。

具体的な理由を書いていきますね。

言葉にできないことを、言葉以外の表現方法で形にすることで、唯一無二の世界観を作りたかった。

セリフだけでは表現できないことを、文化(つまり映画の美術や、音楽、装飾全て)を作品の世界間の主軸におくことで、

唯一無二の世界観を作り出したかったのだと思ったからです。

理由は、アイスクリームフィバーという映画は川上未映子さんの『愛の夢とか』という短編小説の一編【アイスクリーム熱】が原案となっている映画です。

小説の中で、核となっている言葉があります。

うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ。

川上未映子『アイスクリーム熱』 【愛の夢とか】より
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言葉では表現できないことってありますよね〜。

言葉にできないもの良さをどう伝え表現するか?それを映像を使って文化的側面からで表現した映画だと私は思いました。

その中で生まれる「わたしだけのもの」の世界を作りたかったと思うのです。

言葉にできないものの良さがオリジナルの世界観としてとても魅力的に描かれていました。

わたしだけが知る良さっていいですね〜

監督がこの映画に込めた意図、私が思う二つ目についてです。

登場人物たちそれぞれが、自分自身の生き方に気づくことで、見えてくる人と人との優しい繋がりを描きたかった。

「わたしだけのもの」がわかったとき、見えてくるのは人と人の繋がりです。

どんな個性を持っていても、その人らしい生き方があって、世界を創っていくのは最終的には人と人の繋がりだよね。

こんなことを描きたかったのではないかと思ったからです。

映画全体がスパイスの効いたおしゃれさがありながらも、ストーリーが全体的に優しさで溢れいました。

これは、原案となった小説にはない監督のオリジナル視点で映画が創られていように思いましたよ〜。

小説は、二人の男女の恋愛ですが、映画は4人の女性の物語になっていることから感じられます。

原案のテーマを崩さずに創られた映画は、映画ならではのオリジナルの良さがありますね〜。

登場人物たちはそれぞれ悩みを抱え、戸惑っていますが、少しずつ自分の生き方を創造していきます。

そして見えてくる人と人との優しい繋がり。これを描きたかったのではないかと思いました。

以上が私の考察でした。

おわりに

アイスクリームフィーバーの感想について、書きました。

私の感想は、人が持つ繊細さと優しさを描いたストーリーで良い映画でした。

私はもう一度観たいと思う映画の一つになりましたよ。

文化的な要素がたくさん詰まっていて、おしゃれな世界観観がすごく観ていて刺激になりました。

ちょっとスパイスの効いた邦画が観たい方にはおすすめです。

アイスクリームが熱で溶かされた時のように、混じり合って、痛みと記憶を伴っていく・・・。

独特でカラフルな世界観を味わうことができます。

 ちなみに千原徹也監督は、今回が初監督、作品だそうです。

私は、アイスクリームフィーバーが個人的にすごく好きになったので、

また千原徹也監督が新しい作品を作られた際には観にいきたいと思いました。

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