キリエのうた(映画)を観てきました。
切ない感情が揺さぶられるような映画でした。
岩井俊二監督の世界観が溢れていましたよ。
何より音楽が素敵でしたし、絵のような美しいシーンの数々が魅力的でした。
記事ではあらすじと感想・レビューについて紹介しています。
キリエのうた(映画)あらすじ紹介
シンガーソングライターのKIRIE(キリエ)は歌うことでしか声を出すことができず、路上でライブを行うことで生計を立てている。イッコと名乗る女性が、キリエの歌を聴きマネージャーを買って出る。イッコは、本名ではなく、過去と名前を捨てたと明かす。一方、キリエも実は本名ではなく、そこには深い理由があった。キリエとイッコは、初対面ではなく実は、高校時代に面識があった。二人を繋いだのは、夏彦という男性だった。そして夏彦は心に傷を抱えており、夏彦の話を真剣に聞く女性教師。石巻、帯広、大阪、東京を舞台に、4人の男女が繰り広げる切ない愛の物語。
キリエのうた(映画)の感想・レビューを紹介
キリエのうたの感想について書いていきますね。
感想は、切ない感情が揺さぶられるような映画でした。
どの登場人物も危うさや儚さを抱えているんですよね〜。
繊映画内容は繊細な登場人物たちが、それぞれ抱えたものを昇華する方法を模索することが軸になっています。
例えば主人公のキリエは震災で家族を失った後から声をなくし、歌を歌うときしか声が出せないという女の子でしたが、歌うことや人とのつながりを通して徐々に自分を取り戻していきます。
難しい役柄を主演のアイナ・ジ・エンドさんが見事に演じ切っていたなという感想です。
主人公の友人役でキリエの音楽マネジャーを名乗る「イッコ」さんも、ウィッグで姿が変わったり、行方不明になったり、つかみどころのないキャラクターで、難しい役だったのではないかな〜と思いました。
「イッコ」演じてた広瀬すずさんは変わらず素敵でした〜。
映画はいろいろなテーマが混在していて、それを時代や場面を分けて見事に展開されていく様は素晴らしかったです。
繊細で複雑な人間模様と危うさから生まれる美しさを描いてる世界がまさに岩井俊二監督の世界観だなと思っていて、このワールドが好きな方にはたまらない映画だったかなと思います。
私は原作を読んでから映画を観たので、どんな映像になるか楽しみにしていたのですが、音や映像が入ると世界がこんなにも鮮やかなのかと思いました。
私の中で印象に残ったシーンを一つ紹介しますね。
昔のキリエとイッコさん、つまりルカとマオリが高校生だった頃、二人で雪の中を歩いているシーンがあるのですが、
ずぶずぶと、入っていく雪と周りの静けさと二人だけの世界の感じがすごく良かったです。
いろんな登場人物たちが痛みを抱えながら生きる映画です。
切ない感情が揺さぶられるような美しい映画でした。
おわりに
キリエのうた(映画)のあらすじと感想・レビューについてご紹介しました。
切ない感情が揺さぶられる映画でした。そして映像がどれも美しかったですし、音楽も主軸にここまで魅せる映画ってすごいなと思いました。
映画も良かったですし、原作ではもっと登場人物たちの心情を書いていますのでわかりやすくなっていました。
興味がある方は、原作も読まれてみると面白いかもしれません。
岩井俊二監督の素敵な世界観を堪能しました。