名探偵ポワロ|ベネチアの亡霊(映画)の感想。傑作ミステリーでした

こんにちは、ロイ未来です。

名探偵ポワロ ベネチアの亡霊の映画を観てきました。

感想は、ハラハラさせられっぱなしの傑作ミステリーでした。

誰が犯人なんだろう?と分からず推理しながら楽しめましたよ。

そして今回は、目にみえる真実VS目に見えないもの、という構造もあり面白かったです。

詳しい感想について、書いていますので、良かったらみてみてくださいね。

目次

名探偵ポワロ|ベネチアの亡霊(映画)の感想

感想は、ハラハラさせられっぱなしの傑作ミステリーでした。

密室殺人、犯人がわからない状況、しかも犯人は人ではなくて亡霊かもしれない・・・。

このような、ミステリー&ホラーが混じった特殊な状況にあったからです。

しかも今回登場する名探偵ポワロは、今までシリーズの自信満々な様子と違っていつになく弱気でした。

探偵を引退したポワロの心は弱っていて、普段は頭脳明晰で見えないものなど信じないような様子が一点、霊がいるのかも?なんてことを考えたりします。

そんなポワロの弱さや人間らしさもとても魅力的に思いました。

肝心のストーリーは、密室殺人、いわゆるクローズドミステリーです。

閉ざされた空間の中で、不意に大きな音がしたり、ハラハラドキドキでした。

前作の、オリエント急行殺人事件は、豪華絢爛なオリエント急行が見どころでしたが、

今回は閉ざされた空間の中でどう魅せるかが、カメラワークなどでこだわりを感じました。

そして、犯人がわかった後の今回の殺人の動機についても考えさせられました。

単なる殺人の推理に終わらないところが、名探偵ポワロシリーズの魅力です。

さらに、今回はミステリーとホラーも混じり、密室殺人ということもあって余計にハラハラドキドキの展開でした。

最後まで見た感想はポワロシリーズの中でも傑作ミステリーだと思いました。

ポワロは超常現象を信じたのか?

ポワロは超常現象を信じたのでしょうか?

結論から言うと、彼の行動を見ると「信じていなかった」

何しろ、映画の後半では、今まで通りの名推理が展開されたわけです。

でも、この映画の面白いところは、ポワロは超常現象も少し信じたかもしれない・・

そんなことを思わせてくれる描き方をしていたからです。

それは、今回のポワロが少し心が弱っていたことにあるのですが、人って心が弱くなると自分の判断が正しいのかわからなくなってきてしまいますよね〜。

密室で次々と起こる殺人事件が、やがて本来のポワロらしさを取り戻し、いつものような力強い推理をやっていくようになる過程も面白かったです。

やっぱり、ポワロは探偵という職業が好きなんでしょうね〜。

そんな現実主義的なポワロが、超常現象もあるかもしれない?と思ってしまわせる今回の脚本の描き方、かなり面白かったです。

そして、最後ポワロは「人はみな何かの亡霊に取り憑かれている」みたいな意味深発言をするのですが、これが今回の作品のテーマの根幹となっていると思いました。

ポワロ自身が取りつかれているのはもしかしたら「探偵」という職業なのかもしれません。

ここからは、私の考えなのですが、私たちにも何かとりつかれているものって必ずあると思うのです。

例えば、ある人は親子関係の悩みだったり、お金の悩みだったり、自分の容姿だったり・・・。

逃れたくても逃れられない運命に誰しもがあると思うのです。

そんな、私たち一人一人の中にある「亡霊」に立ち向かうのではなく、そんな「亡霊」が自分にはあるんだな、思うだけで、人は前に進めると思うのです。

戦うのではなく、抗うのではなく、ただ認めるだけ。

そうすることで、世界はより現実的にリアルに見えるのではないでしょうか。

密室で亡霊を感じた映画の登場人物たちも、一夜をあけそれぞれが前に進んでいく姿に前向きさを感じました。

結論、ポワロは超常現象を否定した推理をしたけれども、少し信じた要素があったかもしれない、そんなことを予感されるような描き方でした。

おわりに

名探偵ポワロ ベネチアの亡霊(映画)の感想について書きました。

感想は、ハラハラドキドキさせられる傑作ミステリーでした。

超常現象か、現実的なミステリーか、といった推理に加えてホラー要素も入っていたため、なおさらドキドキする展開でした。

ベネチアの街並みも美しくそれも良かったです。

最後まで犯人がわからない展開にドキドキしましたし、最後に謎が次々と明かされていく展開もスッキリしました。

ポワロシリーズの中でも、傑作の映画だと私は思いました。

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